Tales of Graces

□ひたすらに愛を
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「ソフィは可愛いなあ」


今日もソフィにベタベタなアスベルとその一行はかめにんの里と呼ばれる地に来ていた

里のかめにんたちと交流をしていると、あるかめにんがソフィに着せたいものがあるのだと言ってきた


「絶対可愛いっス!白いお兄さんもイチコロっスよ!」


そんな台詞文句を言われてもソフィはやらねえよ。だいたい、ソフィはすでに可愛い。なんて考えいるのはおそらく俺だけだろう


「アスベル」

「ん?どうした、ソフィ」

「私、着たい」


なんて言い出したもんだから承諾するしかないじゃん?あんなキラキラした目で言われちゃあさすがに俺も折れますって

ですからね、着させてみたんです

そしたら大変なことになったわけですよ


「ソ、フィ…」

「その、何て言うか…ねえ」

「激可愛いよソフィー!!!!!!!!!!!」


あまりの可愛さにあんぐりしていた俺やシェリアとは別に、パスカルだけははしゃいでいた

ソフィはフリフリのヒラヒラのリボン付の、まるでドレスのような服を身に付けていたのだ


「ソフィ可愛いー!!抱きしめたいー!!」

「触るの嫌」

「ちょっとだけでいいからあ!」


嫌、とはっきり言われたパスカルはしょんぼりしてしまったが、いつものことなのでみんなは軽く受け流す


「アスベル」

「な、なんだソフィ」

「私、どうなったの」


どうなったなんて言われても可愛いとしか言いようがないわけで。俺はありのままに事実を伝える


「可愛いさ。似合ってるよソフィ」

「ありがとうアスベル」


俺がにこやかに言うと、それに応えるかのようにソフィも微笑み返してきた

ああ、くそ。可愛い



こんなにも可愛いソフィを俺は守れるのか、ふと不安になる

だって周りは敵だらけなんだ

危険なモンスターだけでなく、こんなにも身近に強敵がいるのだ

ヒューバートと教官だ

奴らは間違いなくソフィを狙っている

俺には分かるんだ

同じ男として、あの厭らしい目が分かるんだ


「絶対に守ってやるからな、ソフィ」


ぽんとソフィの頭をかるく撫でると、ソフィはまたにっこり笑った


「うん!私もアスベルを守るよ」




私には君が、君には私がいるから大丈夫


「ねえ、アスベル。みんなと遠いよ?」

「絶対守ってやるからな!」

「うん。(アスベルおかしい)」

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