Novel

□今さらだとか言わないで?
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カラカラと口の中でわざと音をたてる。

以前、僕が嫌いだと言ったレモンキャンディ。

彼女の部屋に行った時に、小さな瓶に色んな種類のカラフルなキャンディが入っていた。

黄色のキャンディだけ沢山のこっていて理由を聞いたら

『だって、それを食べたらティムカ様レモンキャンディお嫌いだって言ったから…
その…もうキスしてくれなくなるかもしれないじゃないですか。』

なんて考えもしなかった言葉を真っ赤な顔をしていった彼女に驚いた記憶がある。

彼女の思考は僕にとって宇宙のように不思議がいっぱいで飽きない。

コロコロと変化する表情パタパタと走り回る小さな身体
キラキラとアナタのすべてが輝いてみえた。

でも、まだあの頃の僕は幼くてあなたの隣に相応しい人間じゃなかった。

そう思いこんでいた。

アナタを突き放して悲しい顔をさせた。
そんなの弱い自分の言い訳でしかない事にも気づかずに。
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