書館
□飴とタバコ
1ページ/8ページ
「おい、それやめろよ」
ホロホロは目の前にいる人物の持っている物を指差す。
「なんでさ?」
その人物は目を細め右手に持っていたタバコを再び口に銜えた。
口から放たれた煙は窓から外へ風とともに流れていった。
「臭うぞ。あと、身体にもわりーだろ」
「だいじょうぶ。
弱いやつだし、香水で匂い消すから」
「そーゆー問題じゃねぇだろ」
そう云うとホロホロはその人物―ハオの隣にドカッと座り、タバコを奪った。
「ったく・・てめーは早死にしてーのかよ」
ほら、灰皿だせ。
ホロホロにそう云われるとハオは、すんなりと携帯用の灰皿を出した。
「・・・心配してくれるんだ?」