今昔を生きる少女
□第参話 視線
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一護はグリムジョーに、久遠はルキアに向かって走った。
しかし、グリムジョーは久遠の前に立ちはだかる。
「…退け、グリムジョー!」
怒りのあまり声が震え、抑えていた霊圧が溢れ始める。
「何キレてんだよ、久遠」
「もう一度だけ言う。そこを退けグリムジョー!!」
久遠の霊圧がのしかかる。
一護は今の言葉を聞き逃してはいなかった。
破面が今、確かに久遠の名前を呼んだのだ。
が、今はルキアのことを優先すべきだ。
一護がグリムジョーに向かって剣を振るった。
グリムジョーはそれを片手で弾く。
「久遠に話があるなら、俺を倒してからだ!」
「!すまない、一護…っ!」
→第肆話