海色の瞳

□じゅうさん。
2ページ/4ページ


「珍しいね、六番さんがこっちでご飯食べるのって。…あ、元六番さんだっけ」

畜生ぉぉお!!
表出ろやこのなよなよ破面!
お前今は六番だが自宮すら与えられてねえんだろ!?
てか従属官もナシですか。
それで現在六番?
はっ、笑わせてくれる。

「…全部声になってるよ、オネーサン」
「オネーサンじゃなくてウミです。名前ありますから!ルピさんみたいに」
「名前ね…。意味ないんじゃない?オネーサンみたいに弱いんだったら、名前なんか」
「…それ以上言ったらぶっ飛ばす」

グリムジョーが、私の後ろから出てきてそう言った。
何これ、めっちゃ嬉しいんだけど。
神様(藍染じゃない方の)今更だけどありがとう。

「ついでに言っとくが。…コイツは、弱くねえぞ」
「ははは、冗談止めてくださいグリムジョーさん。私なんか乳酸菌」
「強ェ」

ちょ、セリフ途中ぅうう!
しかも強くない!
ごめんなさい!
みんなの視線が痛い!

「ウミ、一緒に食べないか」

しんと静まり返った食堂で、ハリベル姉さんの声が響いた。




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ