海色の瞳

□じゅういち。
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「こーんにーちはー」
「…あー…」

薄暗い部屋。
回廊操作ってこんな感じの部屋で行われてた気がする。

「…誰もいないなぁ」
「…うー」

…?
今のは幻聴か?

「何をしている?」
「ぉわぁぁあ!」

雄叫びあげちゃったぜ!
振り向くと、ドレッドヘアーの黒人である東仙統括官が。
くいっと服が引かれた気がして、そちらに目をやると指をくわえたワンダーワイスが私を見ていた。

(スカート引っ張らないで!)

「君のことは藍染様から聞いている。…ワンダーワイス、」
「……ぅ」

東仙さんがワンダーワイスを呼ぶけれど、ワイス(略した)は離れる気配がない。
私はワイスと同じ高さに屈んで、彼の頭を撫でた。
…髪ふわふわだ。

「よしよし」
「あー…」

へにゃりと、ワイスは笑った。
か わ い い 。
東仙さんはすまない、甘えたなのだと申し訳なさそうに言っている。
甘えたって、虚圏じゃ珍しいよね!
レアだよね!
みんなツンデレだもんね!

「グリムジョーさんに食べられて殆ど残ってないけど…」

言いながら、私はポケットから飴玉を取り出す。
一護味…間違えた、苺味の赤い飴玉をワイスに手渡す。
一護と同じ名前だからと、グリムジョーは唯一この飴玉を食べなかった。
苺はおいしいんだぞ!
興味津々な東仙さんにはパイナップル味の飴玉をあげた。

(他意はありません。…多分)




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