海色の瞳

□はち。
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「…構いません」
「ああー、やっぱり…。そうですよね人間ですもんね。構わないで、す…よ、ね?」

…構わない?
それってつまり。
いやあの、でででもっっききき聞き間違いかもももしれななななしっ!
口がパクパクと音を立てる。
声にならない声が口から出ている。

「しゃーないな…。ならウミちゃん暇なとき遊ばへん?」
「…いいですよ?」

案外普通に声出た。
感動薄っ!

「それじゃあ、細かいことはグリムジョーに訊きたまえ」
「何様ですか」
「藍染様だ、空野」

そんなマイナーな答えを訊いてはいまいよウルキオラくん。
俺様!って答えるのが常識だぞ。
てか藍染さん、丸投げしやがった。

「顔合わせも適当に済ましておいてくれるね。…解散」

なんか超疲れてる。
今日は私あんまり何もしてないような気がしないでもないけど…。
解散、そう告げられた瞬間、わっと私の周囲にわだかまりができる。

「ウミ。後で研究室に来てくれないかな?」
「ははは、実験サンプルになるつもりは毛頭ないんで」

つかお前、さっきの今で!?
私めっさキレてたのに話しかけてくるとか、肝据わってるなー…。

「ウミ」
「は、ハリベルの姐さん!?」
「何かあったら私を頼るといい」
「あ、ありがとうございます!すいません!」

姐さんえろい!
頼りまくりになりそうだよ!

「ヨロシ…」
「うるせぇええ!アーロニーロ・アルルエリ!ルキアちゃん刺したらただじゃ置かねえからな!」
「…何の話だよ」

さりげなくツッコミを入れるグリムジョーに微笑みながら、十刃の面々と握手を交わした(数名を除いて)。



→きゅう。

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