海色の瞳

□しち。
3ページ/4ページ


「何者っていうのは昨日答えた言葉の通りで、嘘偽りはないですよ」
「なら…質問を変えよう」

…私がカスいからか知らないが、藍染さんやウルキオラやグリムジョーの霊圧が全く分からない。
いや、でもカスいんだったら、霊圧に当てられて終わりじゃね?

「聞くところに寄ると、君はこの世界の住人ではないようだね」
「…ええ」

それってグリムジョーから聞いたのかしら。

「君の世界での我々は、何者なんだい?」
「は?二次元です」

シンと静まり返る一室。
なんかマズいこと言ったのか?
バクバクと音を立てて、私の心臓は暴れまくりだ。

「二次元…?」
「え、分かんない…ですか?」
「我々が、かい?」

何度言えば分かるのか。
私は首を縦に大きく振った。
てか、私まだ裸足か。
昨日から靴らしい靴を受け取ってない。
足袋はけって言われたら、…裸足で十分て答えよう。
制服に足袋とか、どんなファッションだよ。

「どうやら、ウミ…君は我々の運命を左右する人間であるようだ」
「……………………はい?」

私は耳を疑った。
どうしてそんなことが言えるんだ、藍染さん。
単行本見て覚えました!とか、私が天に立つって…藍染さんて阿呆ですね!とかまだ言いたいことあったのに!(ぺらぺら喋る気ないとか言ってたくせに…)

未来が見えるなんて言ってない。
どうやって動けば誰が死なないかとか、全く分からない。

背筋が凍る。
このおっさ…藍染さんは何を言ってるんだ。




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ