海色の瞳
□しち。
2ページ/4ページ
「生きてまた喋ろうなー」
「分かったーリリネットちゃ…リリネット!」
危ないな、またちゃん付けするところだった。
スタークの兄貴とリリネットちゃんは違う扉から中に入っていった。
リリネットちゃんをちゃん付けでうっかり呼んでしまい、頭をぶん殴られた箇所が痛む。
未だヒリヒリする頭を抑えて私は扉を押した。
…重。
「おはようございまーす…」
相変わらず薄暗い部屋の中に、私を見下ろす複数の視線、視線、視線。
あの中にグリムジョーも居るのかと思うと、テンションがかなりヤバい。
スタークさん入っていったから、多分十刃は強制参加だと思う!
「やぁウミ。昨日はよく眠れたかい?」
「人並みに眠ることはできました」
「そうか、それは良かった。それで何故此処に呼ばれたのか…賢い君には分かっているね?」
頬杖をつくあのじじいを蹴飛ばしたいと思うのは私だけか。
話す態度がなってねーぞおい。
「ええ、何となくですけど」
「なら話は早いね」
藍染さん特有の食えない笑みを浮かべて、彼は私に問いかける。
「君は、何者だい?」