海色の瞳

□ご。
2ページ/4ページ


「…その手やったの東仙さんですよね」
「…っ!何で、知ってんだ?」

どうせトリップするなら、それより前に来たかった。

「グリムジョーさんの腕がなくなるくらいなら、私の腕でも何でもあげたのに…」

独り言をぽつんと落とした。
いや織姫ちゃんが治してくれるけどね!うん!
でも一回六番を退くことになっちゃって、…ね、グリムジョーの代わりに六番に…なる子が。
はああっと大きなため息をついた。

「てめぇの体じゃ安すぎんだ。俺の片腕なんかにも満たねえよ」
「…ですよねー」

よいしょとグリムジョーの体を起こし、ベッドにどうぞと言う。
ふらふらと覚束ない足取りで、グリムジョーはベッドへ向かった。
振り返って、言う。

「部屋からは、出んな」
「…一人は寂しいですもんね!」
「うるせぇぞ」

タオルは今の今まで私の肩に掛かってたヤツを使おう(さいあく)。
私はシャワー室へと足を向けた。
萌えるシチュエーションだな、などとふざけたことを考えながら。

(その後ニヤニヤしてんじゃねえ気色悪ィとグリムジョーに一発殴られた)



 

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ