海色の瞳
□ご。
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「…その手やったの東仙さんですよね」
「…っ!何で、知ってんだ?」
どうせトリップするなら、それより前に来たかった。
「グリムジョーさんの腕がなくなるくらいなら、私の腕でも何でもあげたのに…」
独り言をぽつんと落とした。
いや織姫ちゃんが治してくれるけどね!うん!
でも一回六番を退くことになっちゃって、…ね、グリムジョーの代わりに六番に…なる子が。
はああっと大きなため息をついた。
「てめぇの体じゃ安すぎんだ。俺の片腕なんかにも満たねえよ」
「…ですよねー」
よいしょとグリムジョーの体を起こし、ベッドにどうぞと言う。
ふらふらと覚束ない足取りで、グリムジョーはベッドへ向かった。
振り返って、言う。
「部屋からは、出んな」
「…一人は寂しいですもんね!」
「うるせぇぞ」
タオルは今の今まで私の肩に掛かってたヤツを使おう(さいあく)。
私はシャワー室へと足を向けた。
萌えるシチュエーションだな、などとふざけたことを考えながら。
(その後ニヤニヤしてんじゃねえ気色悪ィとグリムジョーに一発殴られた)