海色の瞳

□し。
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「俺の部屋だからだ」

確かに、ウルキオラは十刃の部屋だとは言ったが自室とまでは言わなかった。

「っと…、ウルキオラさんは…」
「任務だ。ついでにてめぇの面倒も見ろってよ」

いい仕事するなぁ、ウルキオラ!
ありがとう!心からありがとうだ!

「面倒くせぇ」
「え」

全部、とぽつりグリムジョーが独り言を漏らした。
そりゃそうでしょうね。
乳臭いガキでごめんなさいね。
グリムジョーの好みはアレか!?
美人でボンッキュッボンで魅惑の色香たっぷりなお姉さんか!

「…全部声に出てんぞ」
「え!?もしかしなくても私がグリムジョーさん溺愛してるって聞こえました!?」
「それは、…初耳だ」
「そうですか、よか…ない!よくないですね!ちょ、今の忘れてください!ごめんなさい!」

ていうか生きててごめんなさい!
床に頭をぶつけていると、グリムジョーは私の近くへ寄ってきた。
頭上に影ができて私は顔を上げる。

「…元気、ない…ですね」
「……」

グリムジョーは肯定するでも否定するでもなく、私を見つめている。
不機嫌というよりは悲しげで、泣きそうというより崩れそうだった。
少し不安に煽られた私は、鞄を探り飴玉を差し出した。

「甘いものは、元気くれますよ」

ね、と言ってグリムジョーの手に小さな包みを握らせた。




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