海色の瞳

□に。
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「驚いたな、君は何者だいウミ」
「まあ…ただの人間です。ちょっと腐った感じの」

暗いな、ここ。
グリムジョーはめんどくせえと言わんばかりの顔をしている。
侵入者って勝手に殺しちゃ駄目なんかな。

「そうか、出来れば君のことをもう少し詳しく知りた」
「私は藍染さんのことはもういいです。それよりタオル貰えません?」

藍染さんの顔が引きつった気がしたが、関係ない。
つか裸足だぞ私。

「…どうぞ」
「ありがとうございます、…テスラさん」

目を丸くするテスラさん。
ああ、可愛い。
この人スキなんだよ私。
グリムジョー程でもないけど、某外道の下で働いている彼は健気でいい。
宝石みたいな緑の目。
めっちゃ澄んでるや…。

「話を続けてもいいかい」
「あ、まだ終わってなかったんですか」

なんかちょっと苛めすぎたかなあ。
じっと私を見下ろす人を見つめる。
少しだけ元気がなくなっていた。

「うーん…てか人に話しかけるのにその高さはなくないですか。知りたいと思うなら尚更」

変です、と私は言った。
漫画を見てる限りではそんな高さとか気にしなかったが、いざ自分がその状況下に置かれるとなると。
うん、気に食わない。
敬語なのは、一応彼らは年上ですから。

「藍染様になんて口の利き方だ、人間!」
「たかが人間の分際で!」

いや、ちょっと待ってください。

「聞き捨てならんです。たかが人間て…何ですか」





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