海色の瞳

□に。
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「おい、来いよ人間」
「ウミって呼んでください!」
「いっぺん死ぬか。お前侵入者だしな」
「じゃ、生物学上の性別で呼んでください!」
「人間で十分だろ」

どうやら藍染様の所に行くらしい。
そりゃそうだよなぁ。
何せ侵入者。
どうやって入り込んだのか分からないのが難点だけど。

「…人間、お前場合によっちゃあ死ぬかもしんねーぞ」
「あ、そのときはそのときですよ」

あっはっはと笑う。
だってしょうがない。
私がしたのって不法侵入だし。
グリムジョーは少なからず驚いていたみたいだった。
あまりにも私があっけらかんとしていたからかもしれないけど。

「すごい、本物だ」
「何言ってんだ人間」

重々しい扉が開く。
名前言わなくていいのか、グリムジョー。
…サボリですか。

「やぁグリムジョー、ウミ。待ってたんだよ」
「初めまして、藍染さん。つか、テレビで見るよりかっこいいですネ」

私がいけしゃあしゃあとそんなことを言ってのけるもんだから、空気が固まった。


(名前知ってるってことは私とグリムジョーの運命の出逢いも見てたんだろうなー)



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