今昔を生きる少女

□第参話 視線
1ページ/2ページ




グリムジョーの霊圧に、一護とルキアは案の定ついていけていない。


っ動け!!


霊圧にあてられたのではない。

しかし、久遠の足は動かなかった。

…力が。

足に力が入らないのだ。


「どっちだ?」


久遠の耳にグリムジョーの声が入った。

嫌な汗が、背筋を伝う。


「強えのはどっちだって訊いてんだよ」


グリムジョーと久遠の視線がわずかに絡んだ。


(気付かれている!)


次の瞬間、ルキアが地面に崩れた。


「やっぱコッチじゃねぇか」


自分自身に向けられた視線に気を取られ、ルキアたちへの注意を怠った。



「「ルキア!」」


一護と久遠は同時に叫んだ。





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ