今昔を生きる少女
□第参話 視線
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グリムジョーの霊圧に、一護とルキアは案の定ついていけていない。
っ動け!!
霊圧にあてられたのではない。
しかし、久遠の足は動かなかった。
…力が。
足に力が入らないのだ。
「どっちだ?」
久遠の耳にグリムジョーの声が入った。
嫌な汗が、背筋を伝う。
「強えのはどっちだって訊いてんだよ」
グリムジョーと久遠の視線がわずかに絡んだ。
(気付かれている!)
次の瞬間、ルキアが地面に崩れた。
「やっぱコッチじゃねぇか」
自分自身に向けられた視線に気を取られ、ルキアたちへの注意を怠った。
「「ルキア!」」
一護と久遠は同時に叫んだ。
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