今昔を生きる少女
□第壱話 出会い
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破面についての情報をもらい、六人のうち、五人が去った。
「…で、お前は何処に泊まる気だ?」
ルキアは身を翻し、一護の部屋へ走った。
「あ!待てコラルキアッ!」
「たわけ!私の寝床といえばあそこしかないだろう!」
ドタバタとした音と、二人の声が混ざった。
「アホかっ!お前もううちの家族に見られてんだぞ!!何て言い訳する気だ…ってハナシ聞けコラァッ!」
「…ったく、普通あんな話信じねーよ」
一護は闇に溶け込んだ道を歩いていた。
「いらっしゃいませー」
形だけの店員の声が響き、俯き加減に歩いていた一護は人にぶつかった。
「いて…」
「すまない、大丈夫か」
一護の正面に立っていたのは、彼とさほど変わらぬ年であろう、女子だった。
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