海色の瞳

□番外編〜〇〇と絡もうX〜
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―――…遅ェ。
グリムジョーは苛立ちに任せてテーブルを蹴った。
ウミの分まで頼んだ食事はとっくに冷めてしまっている。
同じテーブルで食事を摂っていた十刃たちは眉を顰めてグリムジョーを睨んだ。
ザエルアポロなんかは顔にスープを引っ掛けたようで、熱い熱いと喚いていた。
スタークは探査神経を使った上でグリムジョーに訊ねた。

「よお、グリムジョー。ウミはどうした?まだ寝てんのか?」
「てめえに関係ねぇだろうが!」

苛立ちを隠さずにスタークを怒鳴りつけるグリムジョーを見て、一同は二人が何かしらの理由でこじれているのに感づいた。
ウルキオラはウミというワードを耳にして、すぐさま食堂から飛び出していった(というよりは気持ち悪いくらいの早足で出て行った、が正しい)。
全く…過保護な(自称)兄である。
グリムジョーが探査神経を使わないであろうことは総ての破面が分かっていた。
頭に来ると何もしようとしない、あっちが悪いんだタイプ。
てんで子供。
全て自分に非があるという視点から入るウミとは真逆だ。




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