海色の瞳

□にじゅうご。
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「ウミ、」
「…何でしょう、藍染さん」

グリムジョーがああいう行動に出るの、分かってたんだろう。
そう思うと自然と声のトーンが下がる。
隣にいる織姫ちゃんは、さっきのグリムジョーの行動に戸惑いを感じているようだ。

「いい返事を期待してるよ」
「ご期待に添えないかもしれませんが」
「考えたんだろう?」

言葉を濁す。
織姫ちゃんいるからか、強気だな今日の藍染さん。

「…はい。考えは纏まってます」

…ざわざわ。
胸の内と外が同じ音を奏でる。
私は私なりに決断した。
私は、私なりに…。

「…後で聞くよ」

その後はみんなの視線が痛かった。
織姫ちゃんが何か言いたそうだったけど、今話しかけるよりは後にした方がいいと思った。
これだけの視線の中じゃ話したいことも話せないだろう。
ロリ、メノリと目が合った。
優しく笑ってくれたところを見るとどうやらいっこの、あのお願いを覚えててくれたようだ。

「…戻るぞウミ」
「………はい」

小さく、返事をした。
いつもグリムジョーを追う私の目は今日だけは地を見つめていた。
直視…出来ない。




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