海色の瞳

□にじゅうし。
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その日は、グリムジョーの居ない部屋で寝た。
…ちょっとだけ寂しかったのは内緒だ。

「おはようございまーす…」

ご飯の匂いに誘われて、私は食堂へ向かった。
顔を覗かせると、丁度現世に行ってない十刃の皆さんがお食事中だった。
バラガンさんが何も言わずに隣の椅子を引いてくれたので、素直にそこに座る。
VIP席VIP席!

「ご飯美味しいですね、バラガンさん!」
「いつもとさほど変わらん。…がウミがそう感じるなら美味なのだろう」

素っ気ない態度でさえ萌える。
ツンデレの極致!(何)

「…食事を終えたら広間へ向かえ」
「はい」

真っ白なお皿の上に盛られた料理を堪能する。
テレビで見るようなお高いレストランの食事みたいで、ちょっと慣れない。
会話をしている破面は、やっぱり少なかったけれど…まあよし。
ごちそうさまって言ってるから大目に見よう。

ところで。

…広間へ行けってことは、グリムジョー…帰って来るんだ。
生の織姫ちゃん…!
やばいどきどきしてきた!

「ウミ、一緒に行かねえ?」
「いいの?リリネット」
「何がだよ。…置いてくぞ」
「まっ待ってくださいよスタークさん!」

ごちそうさま、そう言って私は食堂を後にした。
スタークさん足長い。
可愛い可愛いリリネットちゃんは、私の横で口笛を吹いている。

(なんかもう目白押し。とりあえず目白押しだこの空気!)




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