海色の瞳
□にじゅう。
1ページ/4ページ
「ウミ、久しぶりだね」
「私、そんなに長い間此処にいなかったんですか?」
にこりと笑う藍染さんを見る限り、結構な時間だったようだ。
グリムジョー、そんなに私を迎えに来たくなかったのか…。
地味に傷付くな。
「今日はどういったご用件で?」
「見てもらった方が早いんじゃないかな。…ウルキオラ」
「はい」
ウルキオラの方に顔を向けると、彼は手元にあったスイッチらしきものを押した。
…ハイテク。
モニターが現れ、映されたのは私とグリムジョーがさっき降り立った場所だ。
「これが見えるだろうか」
そう言ってよく分からないスイッチをもう一度おす。
もうあんた学者さんになっちゃえよ。
モニターの映像がさらにズームされて、私は画面を食い入るように見た。
「…穴…?」
「ああ。…三日前と比べ、その大きさは今や疑似太陽とほぼ同じ。そして今もなお巨大化を続けている」
「穴の…」
私は小さく呟いた。
「…穴の先は、どこに繋がっているんですか…?」