海色の瞳

□番外編〜〇〇と絡もうX〜
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「…あんたウミをどうしたいわけ?なんて言うか…ホントに愛してんの?」
「何でテメェにンなこと…!」

言わなきゃなんねんだ、と口にする前にグリムジョーは自身のそれを閉じた。
真剣な眼差しの無言の圧力には十刃も逆らえなかったらしい。
大きいため息を深く深く吐きだしてグリムジョーは視線を床に落とした。

「…大事にしてぇし…愛して、る」
「ウミにもそうやって言えばいいのに」
「ムリムリ。グリムジョーこんなナリしてるわりにチキンだもの」

肩を震わせて「テメェらな…」と呟くグリムジョーに向かって、二人は諦めたように笑った。
ロリとメノリは机に腰掛けながら言う。

「でも、ウミがあんたがいいって言うんだもん…。マジ理解できないけど」
「信じたくないし、別れさせたいけど仕方ないよね…。ウミを泣かせるのが一番ヤだし。あたし理解すらしたくない」
「!」

何気に棘のある言葉を含みながらも本心を伝える二人に、先ほどよりもずっ…と深いため息を吐いてからグリムジョーは事の経緯を話し始めた。
そしてその直後にロリとメノリから鉄拳制裁を受け、グリムジョーは頭上に疑問符を浮かべまくった。


(何で今殴られたんだよ俺…)


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