海色の瞳

□番外編〜〇〇と絡もうX〜
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「ノイトラ様、また喧嘩したようですよ。ウミとグリムジョー」
「またかよ。だから俺にしとけっつったのによ…」

…それはどうだろう。
テスラは思ったが、口にはしなかった。
自分の上司をそう易々と軽んじてはならないことを彼はよく心得ている。
二人の会話はグリムジョーが再び机に蹴りを入れ、そのことに対してノイトラが舌打ちをしたことにより強制終了を迎えた。

「ちょっと…またウミと喧嘩したの?」
「あんたってホント成長しないわね。ウミが可哀想だわ」
「あ゛ぁ!?」

メノリの呆れたような視線とロリの哀れみの視線がグリムジョーを苛立たせる。
苛立っているのは彼女達も同じらしく、キレかけのグリムジョーに臆することなく堂々と彼を批判した。

「ってめぇら…」
「今回の原因は何よ」
「ウミはどこにいるの」

知るかと言うグリムジョーにウミに用事があるのにあんたのせいで、とロリが憎々しげに呟く。

もしウミを泣かせたりしたら承知しないと二人の美しい破面は思った。
前々から友達というよりはむしろ妹に近いものを感じていた二人は、ウルキオラの兄貴設定を心底羨ましがった。

(それがウルキオラに兄貴設定を更に意識させていることを彼女達はまだ知らない。)

「そもそも…あんたは女心が分かってないのよ一ミリも!」

ロリは豪語しながらグリムジョーの座っている机をばんっと叩いた。
グリムジョーはただ目をパチクリさせて彼女を見るしかない。



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