恥文

□脳内迷宮 ほたるver.
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蒸し暑い室内。

鼻をつく甘い血のにおい。

―…またやっちゃった。
血溜まりの中の白い腕。
もしかして生きてないかな。あ、ダメだ。首無いし。どこいっちゃったんだろ?

あ、これか。
へぇ、結構綺麗な顔してたんだ。

しなだれかかってきた女を抱いた。その女の首にキラリと光を反射する物が……。

そこから覚えてない。

上の衣を探して手を動かすと、チャリっていうおとがした。

光ったのってこれだったんだ。

刺客に狙われていた頃の条件反射で他人から金属の存在を感じると刃を抜いてしまう。

それを手に絡めて目線まで持ち上げた。

血まみれのクロス。

「浮気なんかしなきゃこんなめにあわないのに」
とりあえずこれは燃やそう。死体と血、クロスだけが黒い炎で朽ちる。

畳や調度品には焦げさえしない。

1分ほどでそこには何もなくなった。

別に眠くないし…
散歩でもしようかな。

気分悪いし、あそこに行けばましになるかも。

















あれ、だれかいる。


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