宍戸さん愛

□俺→先輩
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 いつも何かとちょっかいをだしてしまう・・。
 一つ上の先輩・・。
「・・・・・」
 見ているだけでどきどきする・・。
 この気持ちは・・何だろう・・。


「え・・宍戸さんが風邪?」
「ああ・・。俺、お見舞いに行こうと思って」
 でかい図体似合わず、心配性なこいつ・・。見ているだけで情けなるときがある。
「・・・そうか」
「一緒に来てよ!日吉」
「何でだ・・。俺は・・」
「いいだろ?」
「・・・・・・・」

 断る理由なんてなかった・・。

「お見舞いの品とかいらないかな」
「さぁ・・いらないだろ」
「え〜・・何も食べてないんだろうし・・何か食べ物」
「・・・ゼリーとかでいいんじゃないのか?」
「・・・大丈夫かな。ゼリーとか食べて、気分が悪くなったり」
「じゃあ、買うな」
「もう!」
 コンビニによってゼリーを三種類ほど買って、先輩の家へ。
「風邪か・・」
「何だよ?」
「いや・・・」
 熱がでてるなら・・弱ってるんだろうな。
「そういや、宍戸さんの家行くの初めてだっけ?」
「ああ・・。あまり人のうちには行かないからな」
「宍戸さんの部屋、意外と散らかってないんだ」
「行ったことあるのか?」
「ああ。遊びにな」
 自慢しているわけではないのだろう・・。ただの会話の一部・・。そう考えることにした。

「ああ・・鳳だっけ?」
「はい!覚えててくれたんですか?嬉いっす!」
「・・・・」
 でて来たのは見知らぬ男。確か兄がいると言っていたから、この人なんだろう。
「あがれよ。亮も暇してるみたいだし」
「おじゃまします」
「おじゃまします」
 鳳に続いてあがり、先輩の部屋へ。
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