宍戸さん愛(他校)

□君が好き
2ページ/3ページ

「だーからさ‥‥いいじゃん、三人で行こうぜ」
「‥‥‥何で俺が付き合わないといけないんだ」
「だって、二人だけは‥‥さぁ‥」

宍戸はそういって、それ以上話さなくなった。

「何だよ」
「デートみてぇじゃん」
「‥‥‥二人で練習とかしてるんだろ?今更‥‥」

二人で遊びに行くんだ!お前も一緒にいかないか?
そう、きらきらした笑顔で言われたら、「はい、行きます」とは言えない。

手塚は知らないんだろう。
もしいきなり俺が行ったら、嫌な顔をするんじゃないんだろうか?
それに、人のデートに出ていくのはマナー違反だ。

「それにデートじゃねぇよ」
「は‥‥。そうか?」

本当にそうか??

お前のその嬉しそうな顔。俺と二人で遊びにいったときはなかった。

なぁ‥?亮‥‥。

黒い感情をなんとかおさえる。
ぎりぎりでおさえていく。潰されそうだ。

二人が想いあっているのはわかる。
つきあってしまえばいいのに、そうしない。

二人とも疎い。

「ん?」

そうこうしていると、手塚からメールがきていた。

「‥‥‥‥‥」

手塚まで一緒に遊びに行こうと言い出した。

「‥‥‥ち‥‥」

どっちから誘ったのかは知らない。
知らないが‥‥。

何だか腹立たしかった。

二人が付き合えば。こんなことはないんだろうか?
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ