宍戸さん愛

□まなざし
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俺には欲しいものがある‥

ものというより‥‥人。


その人は俺より小さくて、可愛い人だ。

笑うと‥また可愛い!!


素直じゃなくて‥赤くなったり‥俯いたり‥‥とにかく可愛い!!

「‥‥」

でも‥それは‥‥

「ほら‥力いれるな」

だがたった一つの障害を除いては‥‥

「っ‥」

俺たちは‥‥

いい関係な‥はずなのに。その障害は部長の跡部さん‥。

「ほ‥らよ‥」
「いっ!あ!」
「かたいな‥‥仕方ないやつだぜ‥」
「っ‥お前が無理矢理やるから!」

宍戸は真っ赤になりながら跡部を睨む。
今は二人でストレッチ中‥。

跡部が宍戸の背中をぐいぐい押さえ付けていたのだ。

「お前‥力いれすぎ!」
「ひ弱な体を何とかしてやってんじゃねぇか」
「んっ‥」
「でかくなるとこだけなりやがって」
「!」

いきなり胸を揉みだす跡部。

「ちょ!セクハラ!!変態!!」
「今更だろ?そんな事気にする仲かよ」
「んっ‥ば、か‥」

嫌がる宍戸に構わず更にエスカレート‥。

「‥跡、部ッ!この!きや‥す‥く」
「亮・・」
「な、名前で呼ぶな・・ば、馬鹿!!」

「・・・・・・・・・・」

それを遠くから寂しげに眺める影が一つ・・。

「はぁ・・」

好きな気持ちはあるのだけれど、どうにもこうにも行動に出せない鳳だった。
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