イリア総受け小説
□物語の行方は
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プロローグ
ナーオス聖堂の図書室を整理していると、一つの本が棚から落ちた。その本は革の表紙を下にし、大きな音をたてて図書館の硬い床に叩きつけられた。
「うわっ!何の音っ!?」
音にびっくりしたイリアはすぐに駆けつけた。落ちている本を拾うと興味本意にページをパラパラとめくった。すると、彼女の手はふと止まり、彼女は本を改めてまじまじと見つめた。
「どうした?」
スパーダは何かを察し、イリアのほうに歩いてきた。
「童話・・・?」
「そうなの・・・でも、見て。この本」
イリアがパラパラとページをめくって見せた。
「!?」
「そうなの・・・何も書いてないのよ!!」
本のページは真っ白としていて、まるで新品のようだった。
「おかしいなあ。そんな本、あったかしら?」
アンジュに見せると、彼女は首をかしげて頬に手をあてた。
「本のミスプリントだろう。まあ、いい。捨てろ」
その瞬間、白い煙が上がったかと思うと、小さな人らしきものが本の上に立っていた。
「うわっ!何コレっ!?」
「ぬぉ!?」
「童話とかに良く出てくる・・・妖精じゃないかな?」
「みなさんに聞いて欲しいのです。」
小さな妖精は一同の方に向いた。
「童話の物語は滅びかけています!助けて欲しいのです!このままでは童話は無くなってしまいます!」
「なにをすればいいんだぁ?」
「あなたがたがもう一度物語を蘇らせてくださいっ!そのためには物語を再現する必要があります!」
「再現?・・・どういうこと?」
「つまり、決められた役でお話を実際に進めていくのです!」
「おもしろそうじゃんっ♪」
「劇みたいだね」
「違いますっ!!これは、劇ではありませんっ!一歩間違えれば物語は変わってしまいますっ!初めから完璧でなくてはいけないのです!!」
妖精は手をイリアに差し伸べた。
「それでも助けてくれますか?」
イリアは即答で返事をした。
「もっちろ〜ん」
他のメンバーも同意してくれているようだ。
「では、今から物語の世界へ飛び立ちます!!」
童話(TOIバージョン・パロディ)
pg2:白雪姫 (スパイリルカ)
pg3:↑続き
pg4:シンデレラ(ルカイリ)
pg5:眠れる森の美女(リカアン) (スパイリ少々)
pg:6赤ずきんちゃん,(スパイリ)