セイントビースト☆ショートストーリー

□青龍のゴウ
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『嵐の夜に…』

どしゃ降りの雨。
轟く雷鳴、私と青龍のゴウは雨宿りとために小さな小屋に逃げ込むように入った。

『まったく、酷い嵐だな…お前は大丈夫か?』
『えぇ…ずぶ濡れだけどね』
私もゴウ兄さんも頭からずぶ濡れ。
『風邪を引いてしまわないうちに…服を乾かさないとな…』
『そう…ね…///』
私とゴウ兄さんは背中合わせに服を脱ぐと近くにあった毛布に身体を包み込んだ。


『ゴウ…兄さん?近くに行っていい?』
『あぁ…』
私はゴウ兄さんの隣に座った。まるで私の胸のドキドキが聞こえてしまいそうなくらい。

すると、大きな稲妻が空をはしった。
『キャア〜
私は、思わずゴウ兄さんにしがみついた。
『大丈夫か?お前…雷が怖いのか?』
私は震えながら小さく頷いた。
すると、大きな腕が私の身体を包み込んだ。

『ゴウ…兄さん?』
私はビックリしたのと熱い彼の腕の中にドキドキが最高に達していた。
『こうしていれば、雷なんて怖くなくなる…それに、お前は俺が守ってやる』
ゴウ兄さんは、そう言うと優しく髪を撫でてくれた。

『そうだ、雷が怖くなくなるように…おまじないをしてやろう』
『おま…じない?』
私は、彼を見上げた。
『だから…目を閉じるんだ』
『う…うん…///』
私は、言われた通りに目を閉じた。

すると、ゴウ兄さんは額に優しくキスをくれた。
あまりの驚きに雷なんて、すっかり忘れていた。
 

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