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□★学園もの
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卍荒谷 洵
卍笹川 咲斗
卍法月 朔夏
卍笹川 妙


〔清華高校―NO1―〕

洵:「俺はお爺様が理事長を勤めるこの清華高校に少しの間、転入することになった。この学園は去年まで女子高としていたが、今年から共学制に変わったのだった。しかし男子生徒の人数は俺ともう一人の男子だけと聞いている。
そんなことで俺は今日から清華高校の生徒となることになったのだった。」

洵「・・・・ここが清華高校・・・・」

朔夏「・・・・・あれぇ?男の子ぉ〜?」

洵「・・・え!・・・あ、うん。そうだけど・・・君は誰?」

朔夏「うちは法月朔夏!テニス部所属してんのぉ〜♪」

洵「・・・・へえ。・・あ、聞きたかったんだけど校長室ってどこかな。俺、まだここの見学、来たことなかったから・・・」

朔夏「うんとね〜、ここの廊下をずぅ〜っとまっすーぐいって、曲がって曲がって・・・・えっと・・・・でね〜・・・そこを上がって・・・・ってあれ?それは第三音楽室かな・・・?」

洵「・・・・・あ、もういいや・・・。うん。ありがとう。頑張って行ってみるよ」

朔夏「あ、そう?頑張ってね〜♪」

洵「・・・・人選間違いだったな・・ホント無駄な時間を過ごした・・・;これからどうしよう、じいちゃんのとこにもいけないしなぁ〜・・・」

妙「・・・どうかしましたか?」

洵「あ、校長室の場所がわかんなくて・・・・」

妙「それなら私が教えてあげましょうか、丁度私も用がありますし。・・・一年生の方?校長室がわからないなんて・・・ねえ?」

洵「・・・・はぁ・・;;」

妙「ここの廊下をまっすぐいって・・・ここの突き当たりを右に曲がったところに校長室があるわ。・・・しっかり覚えときなさいよ。」

洵「・・・・ありがとうございました」

咲斗「じゅううううん!!!久しぶり〜っ!!」

洵「・・・・・・は!?」

咲斗「え?俺のこと忘れた?咲斗だよ、さーきーと!お前の旦那さん〜」

洵「・・・・・いや、わけわかんない」

咲斗「だからー・・・小学校、一緒だったろ?・・・・忘れた・・・のか?」

洵「・・・・・・・・・・あ。・・・・笹川・・咲斗・・・?」

咲斗「そう!!!笹川咲斗!!!覚えててくれたんだな、すんげー嬉しいっ」

洵「咲斗久しぶり!!うん、俺も会えてうれしいよっ・・・・・でも旦那さんってなんだよ・・・;;」

咲斗「お前が小学校転校するときにさー『俺ね、絶対お前と結婚するっ』ってゆったじゃん。」

洵「・・・・・はあ?!・・い、言ってねえよっ!!!勘違いすんなよな;;俺がなんでそんな気色悪い趣味・・・っ」

咲斗「・・・・・じゃあ俺のこと嫌いになったのか・・・・?」

洵「ぅ・・・っ;いや、そういうわけじゃ・・なくて・・・」

咲斗「!っだよな♪俺の嫁だもんなっ♪」

洵「わけわかんね!!もうこの話はいいだろ!!馬鹿っ」

妙「な〜にラブラブしてんのよ、咲斗。ホームルーム始まるわよ?」

朔夏「え〜なになにぃ〜?のりにも聞かせてぇ?」

咲斗「あ、妙姉。」

洵「姉ちゃん?!」

妙「・・・・あら、さっきの一年生。・・・ふぅ〜ん・・・・・この子が咲斗のねぇ〜・・・?ふふ。私は笹川妙。咲斗の姉なの。あなたのことは咲斗から沢山聞いてるわ。まさかこの学校に転入してくるなんてね・・・」

朔夏「へ〜洵ちゃんってさっちゃんのお嫁さんだったんだねぇ〜っ!のり、びっくりしちゃったあ♪」

洵「だから違うって!!みんなおかしいよっ!!!;;」

咲斗「・・・俺、ここ学校の偏差値高かったけど、頑張れたのは洵のおかげなんだ。ここの学校が洵のじいさんが経営してるってわかって俺、絶対にこの学校に入学するって決めてたんだ。・・・そうしたら、また洵に会えるんじゃないかって。そんな気がした。」

朔夏「でもここに洵ちゃんはいなかったんだよね〜?・・・のりもね、さっちゃんからいーぱい洵ちゃんのお話、聞いてたよ。ここの理事長さんのお孫さんだってことも聞いてたし。だから顔みた時、この子が洵ちゃんか〜ってなんとなくわかってた。・・・さっちゃん。よかったね。」

咲斗「・・・・・・うん。」

洵「俺、本当はこの学校には絶対きたくなった。・・・・絶対に。でも、俺高校受験しなくて・・・そしたら俺のじいちゃんが特別入学させてくれたんだ。だから転入って形で。」

妙「・・・・・・そうだったの。まあこのことは資料で拝見させていただいたわ。理事長から話も聞いていました。・・・・ちなみに私は生徒会長だからよろしくね。」

洵「・・生徒会長!?」

咲斗「うん。妙姉目立つ仕事好きだから。」

朔夏「顔も綺麗だし髪もサラサラで、スポーツ万能で勉強できるし、家庭的だから男子からも女子からもすんごい人気を誇る伝説の生徒会長なんだよ〜っ♪のりもね〜生徒会長のことリスペクトしてるんだあ〜♪」

咲斗「人気あるっていっても他校だけどな。俺には妙姉のその・・・女の魅力・・・?みたいなのわかんねえし!ていうかどこがいいんだかって感じだけどな。」

洵「・・・・・・でもすんごく綺麗ですよね。」

咲斗「・・・っ!洵っ!浮気は駄目っ!!!」

洵「はあ?!意味わかんねえよっ!!てか抱きつくなああっ!!!;;」

朔夏「・・・・あ。チャイムなった。早くしないとホームルーム始まっちゃうよ?うちのクラスの先生腹黒から早くいかないと怖いよぉ〜;;」

咲斗「洵は俺と朔夏と一緒のクラスだよな!これからまたいーっぱい、遊ぼうな?」

朔夏「ね〜♪のりとも一緒に遊ぼうね?ねぇ?」

妙「ふふ。楽しい学校生活が送れそうね。」

洵「・・・・そんなこんなで、俺はこの学校で三年間過ごすことになった。大変そうなこともあるけど、まあ俺なりに頑張ろうと思う。・・そうして俺達は急いで教室に向かった。」

     NO1 終了

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