金色の楽譜

□そのままで(月森×日野)
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「アイツだけは応援してやれないぞ」
何だからしくない言葉に
驚いて
「どうしたの?土浦君。らしくないよ」

「らしくないって何だよ」
今まで見たことのない表情で土浦君は私を見つめた

怖くなって固まっていると土浦君は手を私の頭にポンポンッと乗せた

「悪い、今のなしな」
そう言って土浦君は教室へと戻って行った

(どうしたんだろ、土浦君。ホントにらしくない。月森くんの事本気で嫌いなのかな…)


放課後、久しぶりに練習室へと足を運んだ
ただ練習室に着いても楽器のケースを開ける事もなく
ただただ窓の外を眺めていた

昼間の土浦君の態度が気になって
どうしてあんな事を言ったんだろう、と

カタンッ
「日野」
ドアの方を振り返って見ると久しぶりに見る月森くんが居た
「月森くん」
あの日以来まともに会っていなかった為か気持ちが弾む
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