03/21の日記
11:28
ゾロ(サンゾロ)
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空島編の終わりの話。
傷
「大丈夫か?痛くないか?」
「大丈夫だって」
傷の手当をしながら心配するチョッパーに、苦笑しつつもちゃんと答える。
「ゾロは無理しすぎだぞ!」
「あぁ!?っんがぁ!!」
「はいはい、チョッパーを睨むなって、脅えちまうだろ?」
いきなり現れたサンジに抱きつくように首元を絞められ、息が詰まる。
「こいつなら俺が見てるからお前はあっちに混ざってこい」
「えっ、でも…」
サンジが遠くでどんちゃん騒ぎをしている一団を見て言えば、ゾロの様子が気になるのか、オロオロしていた。
「無理させねぇから」
そう言うと、手のひらで“あっち行け”という素振りをし、笑顔で送り出した。
どうやら満更でもなかったらしく嬉しそうに駆け出していく。
いい加減苦しくなってきてサンジの腕を叩いた。
「んっ?」
「〜〜〜!!!」
ギロリと睨みつけていれば、視線をずらしようやく気付いたサンジと目が合った。
「あっ、悪い悪い」
腕を外しながら、わははと悪怯れずに笑うので思い切り殴ってやった。
「俺を殺す気か!アホマユゲ!!」
「お〜っいってぇえええ!!あ!クソマリモ、立つんじゃねぇよ!!」
「あ?」
ぜぇぜぇと肩で息をしながら立ち上がったゾロに、殴れた頭を押さえながら叫んだ。
先程の軽薄さが嘘みたいに、それはもう世界の終わりが来たかの様な表情で。
「傷が開いたらどうすんだ!!」
「………はぁ?」
「だからおとなしくしてろって言ってんだ!!」
勢い良く立ち上がったゾロとは対照的にゆったりと近寄ったサンジは、ゾロの肩に手を置くと有無を言わさずに座らせる。
そしてそのまま自然な動作で額に口付けた。
「ッ!!」
「いった!!何しやがんだコラッ!!」
「〜〜〜ッ」
条件反射で再びサンジの頭を殴ってしまった。
「俺も怪我人なんだぞ!何回も殴るなよ」
「お前ェが変なことすっからだろ!」
「変なことって…でこにちゅーしただけじゃん」
「それがっ!!…はぁ…」
なんでこいつはこうなんだと恥ずかさに頭を抱えたくなった。
当たり前のようにやるから心臓が保たない。
少しはわかってほしいと思うが嫌いじゃないのも事実で。
「…殴ったのは悪かった」
「いいけどさ…とにかく俺はゾロのことを心配してんの、解る?」
「ああ…」
そうして肩を抱き、今度はゾロからキスをした。
俺だって包帯ぐるぐる巻きのお前を見た時心臓が止まるかと思ったんだぞ…
口には出さないが、ゾロもサンジを心配していた。
お互いに離れていた間は心配していたのだ。
アイツなら大丈夫だという信頼とはまた別のところにある気持ちで、なかなか振り払えないものだ。
「あーゾロとヤりてぇ…」
「…ぐるぐる取れたらな」
おわり
内容覚えてる人はいないであろう、前サイトのサルベージ。
1ページしかなかったのでバカップルに持ってきちゃった…
初めて書いたサンゾロで、短いくせにごちゃごちゃで読みづらかった…(笑)
今書くうちのサンゾロとは違うのですが、良き思い出と思って話そのものはほぼそのままにしました!
でも我慢できずにゾロからもちゅーさせちゃった(*´`*)
前は無かったので。
今ならサンジがちゅーしただけでゾロが襲いかねないから。うん。(ぇ)
初々しくという言葉で片付けさせて下さい…(無理がある)
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