03/02の日記
01:16
【サン誕】サンジ
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『君が生まれた日に』の続き。
愛言葉は
朝からずっとそわそわしているゾロ。
理由はすぐにわかった。
明日は俺の誕生日。
ゾロは毎年真っ先におめでとうを言ってくれるのだが、どうも苦手らしい。
元々口下手なためか素直に言葉にするのが恥ずかしいのだと思う。
それでも気持ちがこもったお決まりのセリフは何よりも嬉しくて、毎年の楽しみになった。
今年も例に漏れず、どう言いだそうか悩んでいるのだろう。
日が変わるまでに相当な時間があるから、存分に考えてくれ。
正直俺のことでいっぱいいっぱいになってるゾロが愛しくて堪らないからだ。
思わずにやけ顔になる。
だがこれも毎年のことなのでもう誰も気にしなかった。
夜になり、日は変わったがゾロが来る様子が無い。
今夜は不寝番だからきっと見張り台で悶々としているんだろうな。
さて、いつ頃来るかな。
なんて考えていたらドアが開いた。
「おせーよ」
「うっ…」
「嘘々!…ぞーろ…」
ドアの前から動きそうもないので、ぱっと両手を広げてやった。
ゾロの奴、嬉しいのにそんなことありませんよ、なんて我慢してるのバレバレな仏頂面引っ提げて近づいてきた。
何の抵抗もなく、俺にされるがまま抱き締められる。
ああ、なんて可愛いんだろうね!
「ゾロ」
俺の中のありったけの愛を込めて名前を呼ぶ。
そうしたらそっと息を吐いたゾロがようやく言ってくれるのだ。
「サンジ、誕生日おめでとう…あと…―――」
一年に一度だけの愛の言葉を。
おわり
ありきたりだけどラブラブ!
ゾロが乙女チックでサンゾロ色濃いめなんですが、うちのゾロは乙女でも魔獣なので(笑)あえて表記無しで!
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01:12
【サン誕】ゾロ
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君が生まれた日に
皆はもう寝ただろう。
不寝番の自分とただ一人を覗いて。
ちらと見張り台から下を覗けば灯りが見えた。
朝からずっと緊張している自覚がある。
多分あいつも気付いてる。
毎年のことなのにいつまで経っても慣れない。
今日が無ければ出会えなかった。
くいながいなくなってしまった日とはまた違う大切な日。
命を愛することを知った日。
だから誰よりも一番に言いたい言葉がある。
「…………」
日付が変わって随分経った。
それでもまだ朝までは遠い。
そわそわと落ち着かない体を叱咤し、今朝からずっと笑いを堪えていたサンジに会うため、ラウンジへ向かった。
→愛言葉は
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