05/14の日記

18:32
サンジとゾロ(パラレル)
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Burning





暑くて暑くてうだるような毎日。
こんな日は涼しい部屋でお気に入りの枕(アヒルのぬいぐるみ)と寝て過ごすに限る、ゾロはそう思った。

今、この瞬間までは。


「…んで、いんだ?」

「俺も休みだから」


にっこり笑って言うサンジ。
しばらくそれを呆然と見つめたゾロはむくりと起き上がってサンジの額をつついた。


「…おお!」

「夢じゃねぇよ、ちゃんといるって」


カラカラと鈴が転がるように笑ったサンジはゾロの頭を撫で回した。


「お前が休みだっつーから休みにしてもらったんだよ、びっくりしたか?」

「した!!」


よくもまぁジジィが許してくれたなと思いながらも、二人が一緒の休みは久しぶりだ。


「サンジいなくて店大丈夫なのか?」

「週中だし今日は大丈夫だろ」


サンジはまだ若いというのにゼフのレストランで副料理長を任されている。
なので何かと忙しい身なのである。


「せっかくの休みだ、どっか行くか?」

「…いや、外暑いし…家にいる」


外出も悪くはないが、二人きりの家の方が楽しい。
外では出来ないこともできるからだ。

ゾロは近くにいたサンジともっとくっつきたいと思い、ぎゅっと抱きついてみた。
そうすれば当たり前のように抱き返してくれる。
それが嬉しくて思わず頬擦りしてしまった。
サラサラした金髪がくしゃりと音を立てた。


「飯は?」

「まだ」

「じゃあちょっと遅いけど朝ごはん作ろうか」

「昼と一緒でいい」

「ちゃんと食べなきゃダメだろう?」

「朝メシより食いたいもんがあるから」

「……それって、俺誘われてる?」

「さぁ?」


にやりと不敵な笑みを浮かべて耳たぶに吸い付いた。
耳が弱いサンジはそれで簡単に火がつく。


「どの口が言うかね、まったく」


火をつけられたサンジは素直に燃え、また燃やす。


「食いたいもんは食わせてやるよ」


先程のゾロと同じような笑みを浮かべて、熱い唇を塞いだ。





結局外に出るより暑いことを室内で繰り広げる二人なのだった。





END

サンゾロかゾロサンかはお好みで^ω^

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