□朧
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朧な金色を見て
独りで悲しみを味わう


失ったものが恋しくて


濡れた手をいくら伸ばしても
きっとあの人の香りすら掴めないというのに


嗚呼どうか戻って来て


帰る筈ないあなたを想う



朧になっていくあなたの顔が
あの朧月と重なって

そしてまた私は涙を流す
そしてまたあなたを想う

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