silver
□不純
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旧拍手文です☆
「ちょっとお前等、不純異性行為ですかコノヤロー」
いつも通り、辰馬と学校の裏庭でいちゃいちゃしてたら銀八が俺達の側に来て、こう言いやがった。
休み時間中なんだからいいだろうが。
「先生…わしらは不純同性行為です」
「「は?」」
見事に俺と銀八の声が重なった。
いきなり何を言うかと思えば…。
すると銀八はやれやれという風な動作をしてから、校舎の窓を指差した。
「お前…あれ見えるか?」
「あァ?」
その銀八の指の先の校舎の窓を見る……と。
「キャ!こっち向いたわ」
「いいもの見れたわ〜」
「早速ネタ
にして一か月後に新刊出すわよ!」
と騒ぐカメラや筆記具を持った女達が沢山。
「何だよ……アレ」
「取って食われる事はそうそうないとは思うけどね。まぁ……そういう人種って事で」
「どんな人種だ!てか…いつも見られてたのか…?」
背中に冷たい汗が流れるのを感じながら、思ったままを銀八に聞く。
「それを楽しんでるのかと思ったんだけど〜?」
「そうじゃよ♪なぁ高す…ぶぉっ」
「テメェと一緒にすんなぁぁぁっ!!」
楽しげに言葉を返した辰馬の顔に右ストレートをお見舞いしてやった。
暫くはキスしてやるもんか。
馬鹿。
☆後日談
「銀八ぃ……どうしたら高杉は機嫌直してくれるんじゃ?」
高杉は、この間の一件から話はしてもキスを拒むようになった。
土下座して謝っても、花束を渡しても、何をしても。
許して貰えるどころか余計に怒らしてしまった。
「…俺に聞くなよ。お前が悪いんだからさぁ」
「ぅ……銀八のいけず。わしが死んだらどうしてくれるんじゃあぁ〜っ!」
泣き真似をして同情を誘ってみる。
当然、無駄だけど。
暫くえーんえーんと真似を続けて居たら、後ろから頭を蹴られた。