レツゴ・色々

□スズ様より エリ×シュミ
1ページ/2ページ


ある夜、狼は羊を食べにやって来た。
1匹の大人しそうな羊に目をつけ、狼・シュミットはゆっくりと足を忍ばせて近づいて行った。
スヤスヤと規則正しい寝息が聞こえ、安心しきったシュミットは早速と羊に手をかけた……瞬間、気がつくと自分は冷たい地面に背をつけ、上にはこれから食べようとしていた羊が不敵な笑みでこちらを見ていた。

「ふふふ、寝ていると思いましたか?」
「貴様っ!!」
「こんなあっさりと騙されるなんて、案外狼も頭が悪いんですね」
「私を侮辱するつもりか!?」
「ま、そんなのどうでも良い事です。…貴方が僕を食べようとするつもりなら………僕は貴方を食べますよ…?」

最後の方の言葉はヒンヤリと冷たく、低い声だったのでゾクリとシュミットは体が震た。
「何を言っ…!!」
首筋を舐められ、ビクッと反応するシュミット。いつもは食べる側な為、慣れない感覚にすぐ反応してしまう。
「おや?首筋舐めただけでこんなに感じるんですか?…ああ、攻められ慣れていないからですね」
「くっ…、離せ!!」
抵抗するも、相手の羊は有り得ないほどの力で自分の腕を押さえつけているので逃げるにも逃げられない状態。
「貴様…!!」
「貴様じゃありません。エーリッヒです」
「名前なんかどうでも良い!!離せと言っているんだっ!!」
「…良いわけないでしょう…。これから貴方は食べられるんですよ?相手が誰だか分からないのに食べられるなんて嫌じゃないですか?」


ねぇ、シュミット…?

耳元で囁かれた言葉。シュミットはそれを聞いて驚いた。
1度も会ったことのないのに、何故自分の名前を知っているのか…?
「エーリッヒ…!!何故私の名を……んっ!」
シュミットの口を塞いだのはエーリッヒの唇。そこから無理やりシュミットの咥内へ舌を入れていく。
「は…っ…んぁ…!」
するとエーリッヒの手は次第に胸の突起を刺激し始めた。
「あっ!…やぁ、あ…!!」
「本当に敏感な体ですね…」
聞いたことの無い自分の喘ぎ声、恥ずかしくなり声を出さないように耐えるシュミット。

「…ぁ…くっ…!!」

だがそれは、エーリッヒの悪戯心を掻き立てるだけだった。
「声を出さない様にしてるんですか?」



 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ