その日もまた―


パソコンの前で

か細い声で歌を歌ってみる

独りになれる場所は

此処かトイレかお風呂場か

帰り道の途中からか時々の布団の中くらい

決まって独りの時は歌を歌う

孤独を紛らわす魔法のように


その日も歌ってた

喉が渇いてコーラがあったことを思い出す

冷蔵庫から取り出したそれは

少し炭酸が抜けていて

コップに注いでも

泡が厚く表面を覆うことはなく

少し残った小さな泡たちは

必至でもがくかのように

渦みたいに廻っていた


それはまるで少し俯いていた、

わたしの心を表していたのかもしれません。

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