短編小説『繋がり』
□ほんわか
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ある日の晩のこと…
任務のために他の里へ向かっていた小隊がいた
隊長は道を確認しながら進んでいたが…
フッと後ろを向くと自分を含め、4人だったはずの小隊から1人いなくなっているのに気がついた
『あと1人はどこ行った?』と残りのメンバーに聞くが誰も分からない
不信に思った隊長だったが、そのうち追ってくるだろうと思い“目印”をつけながら先に進んだ
しばらく行き、休憩を取るために後ろを向くと…
また1人メンバーが減っていた
『もう1人はどうした』と聞くが『分からない』と言う
隊長は残りの1人と再び、元来た道を戻るがどこにも消えたメンバーが見当たらない
そして…
いつの間にか一緒にいた最後の1人もいなくなっていた
怖くなった隊長は、元来た道をひたすら戻った
全速力で駆け抜けたためか…喉が渇いてきた
仕方なく、川に行き水を飲んでいると『ふふふふ』と不気味に笑う人の声が…
『誰だ!』と振り向いた瞬間!!
突然川から出てきた腕に捕まれ、そのまま川に引きずり込まれ二度と隊長は戻っては来なかった…