短編小説
□高鳴る心音が煩い
1ページ/2ページ
おれの心が、こんなに早く波打つのは全て、君のせい。
「ねっ!犬夜叉!ちょっと散歩しない?」
まばゆいばかりの笑顔でそう言ったのは、愛しい少女、かごめ。
ドキンッ
たったこれだけでときめいてしまうのはいけないものか。
「べっ、別に行ってやってもいいけど…」
嬉しくて仕方ないくせに、思わず憎まれ口を叩いてしまうのは、曲がってしまった性分のせいだ。
「やったあ!じゃあ行こうっ!」
おれの憎まれ口を全く気にせず、むしろ喜んでくれる少女は、やっぱり愛しい。