短編小説

□高鳴る心音が煩い
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おれの心が、こんなに早く波打つのは全て、君のせい。


「ねっ!犬夜叉!ちょっと散歩しない?」

まばゆいばかりの笑顔でそう言ったのは、愛しい少女、かごめ。

ドキンッ

たったこれだけでときめいてしまうのはいけないものか。

「べっ、別に行ってやってもいいけど…」

嬉しくて仕方ないくせに、思わず憎まれ口を叩いてしまうのは、曲がってしまった性分のせいだ。

「やったあ!じゃあ行こうっ!」

おれの憎まれ口を全く気にせず、むしろ喜んでくれる少女は、やっぱり愛しい。
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