小説☆烈火の炎
□新年の朝
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新年を迎えた朝、雷覇はいつものように紅麗を起こしに、彼の部屋に行った。
「あけましておめでとうございます、紅麗様。」
カーテンをあけても、声をかけても、紅麗のベッドの上の丸い固まりは、ぴくりとも動かなかった。
「朝ですよ、紅麗様。お雑煮食べましょ。」
ベッドに近づき、彼の顔の側で話しかけても、彼は一向に起きようとしない。
雷覇が布団に手をかけると、紅麗はその手をどかして、さらに毛布の中に入り込んだ。
「…もう少し寝かせろ。新年なんだから…」
雷覇は呆れたようにため息をつくと、毛布の中に向かってささやいた…
「起きてくれないなら、キスしちゃいますよ〜」
毛布の中からは何の反応もない。
「それでも起きないってことは、もしかしてしてほしいんですか?」
まだ反応がない。
仕方ないですね、そうつぶやくと、雷覇は毛布のなかにもぐりこんだ。
fin.
あとはご想像におまかせ〜(笑)