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□夏祭り [製作中]
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グイッ
『ちょっと、待て…野球ッバカ…』
獄寺は山本の服の裾をグイと引っ張って呼び止めた
「獄寺?どーした?」
獄寺はその場にうずくまっていた
『身体…おかしい、なんか…熱いッ』
山本を見上げた獄寺は涙目、で息は少し荒く、
気温のせいかわからないが頬も赤く火照っていた。
「とりあえずそこで休むか?」
屋台裏の隠れた茂みのほうを向いて山本は言った
コク
獄寺はただ弱々しく頷いた
―――――
獄寺を座らせた山本は、「荷物置いてくるな!」と言って走って屋台へ向かっていた。軽くニヤリと笑う口を手で押さえて
―――――
ハァッ…ハァッ…
(俺、どーしちまったんだ…?)
ふいに下のほうへ目をやる
『!?』
そこには服を押し上げて自分を主張している獄寺のモノがあった
『な…んで…?』
(俺…こうなるようなことされてないはず…)
必死に自分の頭で解析するが腑に落ちない点はいくつもあってそれは無意味なものとなった
ガサッ
「大丈夫か?獄寺」
そこには軽く汗ばんだ身体で苦しそうに見上げてくる獄寺の姿があった。勿論服を押し上げているモノも。
『山本…俺ッ…………んむ!?』
ピチャ…チュッ
『ハァッ…ふ…んッ、ん゙ー!!!』
プハ
『てめっ何ッしやがる!!?』
「何って…ちゅーだけど?」
『ち…ちゅーッだけどって…』
口を金魚のようにパクパクさせながら顔を真っ赤にして反抗する獄寺だったが、山本が追い討ちをかけるかの如く
「だって獄寺?そんな潤んだ目で見られたら誰だってちゅーしたくなるって」
そう言って爽やかに笑う山本だったがが、何を考えているのかわからない笑顔だった。