ストライク・ストライク

□夏の終わり(そして、何かの始まり)
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―背中が、熱い。
火掻き棒を押し当てられた様な熱い痛みに、指一本動かせない。
豪。
小さく呟く。何故、どうして、助けに来ない?
痛みに閉じそうになる目を、意思の力でこじ開ける。こんな所で気を失う訳にはいかない。


霞んだ視界の先に、見慣れた背中が見えた。横倒しになったその背中は、ぴくりとも動かない。
血の気が引いて、背筋が凍りついた。体が震える。
―なんで、お前まで。
「…豪っ」

ばちん、と自分の声で夢は断ち切られた。


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