〜Novel〜
□snake and cat
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「クルックシャンクスったら、一体何処に行っちゃったのかしら…?」
3日前からクルックシャンクスはハーマイオニ-の前に姿を見せなくなった。
人懐っこい猫ではなかったが
それでも1日に2回はハーマイオニ-の所に訪れていた。
クルックシャンクスの行きそうな場所をくまなく探したが結局見つからず
ハーマイオニ-は途方にくれた。
「ハーマイオニ-!!」
クディッチのユニホームを着たハリーが小走りでハーマイオニ-の所にやってきた。
「ハリー!あなたクディッチの練習は?」
「抜けてきたんだ。君にこれを渡そうと思ってね。きっと役に立つよ!」
そう言ってハリーは
忍びの地図と透明マントを差し出した。
「これがあればすぐ見つかるわ。
ありがとう!凄く助かるわ!」
ハーマイオニ-は笑顔でお礼を言った。
「全然いいよ。気付くのが遅くてごめんよ。さっき思いだしたんだ。じゃあそろそろ練習に戻るね!」
「ありがとうハリー!練習頑張ってね。」
ハリーは笑顔で手を振り
練習へ戻って行った。
「さて、私も捜さなくちゃね。」
ハーマイオニ-は早速忍びの地図を広げた。
「ええと確か…我、ここに誓う。我、良からぬ事を企む者なり。」
「あったわ!クルックシャンクス…ドラコ・マルフォイ……えぇ!?スリザリン寮!どうしてあんな奴と一緒にいるの!?」
瞬間、ハーマイオニ-の頭に不安が過った。
(まさか誘拐!?)
「きっとそうよ!そうに決まってるわ!!なんて卑劣な人なの!!?」
ハーマイオニ-は頭が破裂するのではないかと思うほど怒り浸透になった。
「絶対助け出して見せるわ!!マルフォイ…絶対許さないわよ!」
ハーマイオニ-は透明マントをかぶり、彼女なりの全速力でスリザリン寮へと向かった。