マナケミア

□ろまんちっくにふぁんしぃで
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「ふむ…順調だな」



悪の組織を作り、着実と世界を支配する準備を整えるグンナル

が、順調すぎてつまらない…と感じるのが彼でありその顔は退屈という表情で一杯だ



「…む?」



グンナルは一人、外で木の下で寝転びながらダラダラしていると異常な気配を感じて体を起こす

殺気でもないが…確実に自分を狙う何者かの気配



「誰だ!?いるなら出てこい!」



グンナルは武器を持ち、辺りを警戒するが気配の出所が掴めない

相手もかなりのやり手か…と一段と警戒を強める



「みつ…けた〜!」

「ぬぅ!?」



急な背後からの声に体は素早く反応する

後ろを取られるとは不覚…!と彼の顔は屈辱という表情に染まる



「きゃあ!?」

「ぬぅ!?」



振り返り、後ろの相手と対峙しようとするが…

後ろにいた人物と共に驚き、先程と同じ言葉が口から出てしまう



「いった〜い…急に振り返らないでよグンナルくん〜」

「パメラ、か…?」



後ろにいたのは学生時代に共にイタズラして遊び回った女性…

パメラがいた




「む?貴様は学校から出られないのではなかったか?」

「ヴェインくんが学校から出してくれたのよ〜
せっかく久しぶりにグンナルくんに会ったから驚かせてあげようと思っただけなのに〜…」



さっきの出来事でしりもちをついたパメラはウソ泣きをしてグンナルを困らせようとする

まったく、昔と変わらない人物だ



「ヴェインが?…つまりパメラは我が組織のスパイに来たのか!?」

「違うわよ〜!」



再び剣を構えるグンナルに懸命に講義するパメラ

パメラも学生の頃とまったく変わってないが…グンナルもグンナルでまったく変わっていない



「もう!せっかくグンナルくんに会いに来たのに突き飛ばすし疑うし…」

「はっはっは!すまんすまん。そう拗ねるな」



拗ねるパメラに笑って謝るグンナル

本当に、昔から変わらない光景



「…で、何をしに来たのだ?」

「だから、グンナルくん会いたかったのよ〜!」



未だに尻を地面についたまま怒るパメラはまるで子供のよう

それを見ているとついつい笑いが止まらないグンナル




「もう…怒ったわよ〜!」

「む!?」



急にパメラは立ち上がったかと思うとグンナルに体当たり…

…ではなく抱きついてきた



「パメラ?」

「もう…グンナルくんには少しくらいロマンチックって言葉はないの〜?」

「会っていきなり驚かそうとした時点でろまんちっくもないと思うが…」



むぅ〜!とグンナルに抱きつきながら拗ねるパメラ

かなり、顔が近い



「まったく…そう拗ねるな。せっかく久しぶりに会ったのだから楽しもうではないか」

「そうね〜…学校の外は久しぶりだしグンナルくんにデートでもエスコートしてもらおうかしら〜」



ようやく体から離れたパメラは今度はグンナルの腕に抱きつく

グンナルから離れる気はないようだ



「むぅ…えすこーとと言われてもパメラの好きそうなふぁんしぃがよくわからん」

「ふふ、グンナルくんと一緒にいられるなら何処でもいいわよ〜」



グンナルくんと一緒だと何処でも面白いもの。と笑うパメラはチュッと軽くグンナルの頬にキスをする




「ふふ、グンナルくん顔が真っ赤よ〜」

「そんな事はない」



されるがままなグンナルなはずもなく仕返しとばかりにグンナルは唇にキスをする



「どうした?パメラの方こそ顔が真っ赤だぞ?」

「そ、そんな事ないわよ〜!」



端から見れば、バカップル








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