感想

病み鍋祭
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病み鍋祭シナリオの感想というか紹介というか





2016.3.1〜2016.5.5まで開催していた、「病み鍋祭」に参加頂いたシナリオの個人的な感想&紹介です。
一応気を付けているつもりですが、軽いネタバレ等ある可能性があります。閲覧の際はご注意ください。

病み鍋祭シナリオ集、参加シナリオの個別DLは病み鍋祭企画ページからどうぞ。



「復讐者は20回夢見る」

一人用、読み物(戦闘あり)シナ
前提条件:「心の闇:復讐鬼」を所持

復讐鬼なPCが復讐を果たす?お話。

PC、怖い。最初の戦闘でサクッと倒して任務完了、かと思ったら・・。
でも復讐ってこれ位やらないと気が済まないだろうしな、とも思ったり。
20コンテンツという縛りの元に作られたシナリオでもあるので、エディタを覗く
とプレイだけでは分からない工夫が見られて楽しいですよ!

短編ながらPCの強い恨みが感じられるシナリオ。


「夜と私と吸血鬼」

二人用、読み物シナ

仲の良い相手に置いて行かれた吸血鬼が思い悩む、というお話。

一人でいる間の不安や悲しみの積もる描写に、つい自分まで苦しく・・。
二人のちょっと特殊、と言うか異常な関係に心惹かれます。
お相手と吸血鬼の視点が切り替わりながら会話が進んでいくので、どちらのPCに
も感情移入というか、愛おしく感じられました。

なにかとチートなイメージのある吸血鬼が、可愛くすら感じる貴重なシナリオ。


「雑貨屋の敵討ち」

人数制限なし、探索&戦闘シナ
対象Lv:2〜4

洞窟に潜むという殺人鬼を討伐するお話。

決して広くない洞窟の中に、一筋縄ではいかない仕掛けが色々と存在しています。
探索や移動に便利なキーコードを持っていくと良いかも。
結局お二人はどのような関係だったのか。詳しく語られないのが逆に想像を掻き立てられます。元々は相思相愛だったのかな、とか。

シンプルながらも攻略しがいのあるシナリオです。


「Open eyes」

二人用、読み物シナ

飲み過ぎてしまったPCと、それを看病するPCのお話。

似たようなことの繰り返しの中で段々積もってゆく不安感、そして真相が明らかになった時の曲のチョイスが・・!
やってることが妙にリアルなのも恐怖を煽る一因かと。真似しちゃ駄目なやつ。
最後の選択肢は、すごく、悩みました。結局両方見ましたが。

PCのどちら側に感情移入しても、ドキドキできるシナリオです。


「スイート・プランツ」

二人用、探索&戦闘シナ
対象Lv:6〜7

片思いのPCが、惚れ薬を求めて旅立つお話。

その場で描いているような、地図の表示の表現が素敵。
そして、進むにつれて不穏になっていく風景・・一人だけでの冒険ということも相まって、危機感が凄いです。一体何を信用すればいいんだ。
エンディングは真?エンドを見てからIFを見ると胸が締め付けられます。

明るさとシリアスさのギャップを楽しめるシナリオです。


「Silent,Quiet,Placid」

一人用、読み物(戦闘有り)シナ

自分こそが正義だと信じて疑わないPCが活躍、するお話。

PC、怖い(2回目)。極端な思考を持つPCの視点で語られる話を聞いていると、何が正しいのか分からなくなってきます。
戦闘描写はほぼ文章(これがとても恰好いい)で進みますが、一度だけある戦闘は逃げることも可能。悩みどころです。

正義に生きるPCの生き様と葛藤を感じられるシナリオ。


「万華鏡の悪魔」

人数制限なし、戦闘付き読み物シナ
対象Lv:3〜10

PCの内一人が、不思議な万華鏡の中を探索するお話。

本人や仲間の持つクーポンによって、途中のイベントの台詞が細かく変化します。
関係性クーポン持ちで突入した方がより楽しめるかも。_5のイベント好き。
また、少人数で突入するとイベントの内容がガラリと変わるので、一人旅でもシナリオを堪能できますよ。

明るさとダークさのバランスがとれた、色んなPTを試したくなるシナリオ。


「地下墓地の殺人鬼」

人数制限なし、探索&戦闘シナ
対象Lv:3〜4

連続殺人鬼を追って、地下墓地を探索するお話。

正体のはっきりしない相手、どう見ても穏やかじゃない墓地内。不安。
良く探索すると便利な物が手に入ったりするので、ボス一直線よりはしっかり回った方が良さそうです。墓地内怖いけど。
局所局所でイベントが起こるため、私のような方向音痴でも迷いにくくて安心。

シンプルながらしっかりした雰囲気と作りのシナリオです。


「竜討伐の依頼」

人数制限なし、育成&戦闘シナ
対象Lv:1〜3

ドラゴンを育成するシナリオです。が、その方法が・・

readmeにもある通り、最初は適当に作った低LvのPCで入ってみるのが良いかと。
今までにない発想の育成法で、少しずつ成長させる楽しみを味わえます。
高LvのPTで入ると丁度良いLvの冒険者を連れ込めたりする、細かな気遣いも有難いです!(ついいつものメンバーで突入した)

そして最終的には高レベル向け戦闘シナと化す、二度楽しいシナリオ。


「小練習曲」

二人用、読み物シナ

精神不安定気味な主人公と、主人公に想われるPCのお話。

ピアノ曲×教会と言う神秘的な雰囲気の中、主人公の葛藤が会話形式で描写されます。狂気が加速していく描写にはゾクゾクしました。
やっていることは過激なのに、どこか幻想的でもあり・・このシナがクラシックやバロック音楽を聴きながら作られたと知って、なんだか納得。

美しいながらも深い闇が描かれたシナリオで
す。


「手紙を破く」

二人用、読み物シナ

親しいPCの元に届く手紙をひたすら破くお話。

加速する音楽と共に軽快に破かれていく手紙に、不思議と爽快さを感じます。
ただ、手紙の内容が少しずつエスカレートしていく感じがリアルで結構怖い。もうどっちが病んでるんだか分からなくなってきます。
・・ちなみに破れた手紙の演出方法、エディタ覗くまで分かりませんでした。

謎の中毒性のある、テンポのいいシナリオ。


「3-1」

三人用、読み物シナ

PT内の三角関係に悩むPCが、恋敵に・・なお話。

PC、怖い(3回目)。変にハイテンションなのがまた。
辛いのに幸福だと思いこもうと頑張るタイプは一定のライン超えるとヤバい。
凶行時の描写が丁寧かつリアルで、こっちまで変なテンションになりそうです。
狂気が慕う相手ではなく恋敵に向かう、というのはCWでは珍しい気がする・・

readmeにある通り、正しくアクティブグロ!というシナリオです。


「花粉症を乗り切るには」

人数制限なし、オムニバス風シナ
対象Lv:1〜3

花粉症の治療法を求め、リューンの街を巡るお話。

各施設の人々からの依頼や要求をこなしてアイテムを集めていきます。
外れを依頼人に渡しても碌な報酬が得られないため、取捨選択が大事。
常識的にそれっぽいものもありますが、ここは剣と魔法の世界だし・・。
そして特定のアイテムを渡すと、ある意味怖いことに。それで良いのかその国。

短い中に沢山の要素が詰まった、お得感のあるシナリオです。


「なくひと」

人数制限なし、読み物&戦闘シナ
対象Lv:2〜4

とあるNPCの視点から語られる、切ないお話。

不思議な事件?のお話の後、最後に冒険者に視点が戻るのですが・・、
事件の真相を匂わせる依頼人の台詞に想像が膨らみます。
readmeの通り、エディタで中を覗くとカードの裏に沢山の情報が詰め込まれているので、答え合わせとしてプレイ後に見るのをお勧めしますよ。

設定を知ると話の印象が変わる、ストーリーの練られたシナリオ。


「Remain(s)」

一人用、読み物シナ
前提条件:「心の闇:病的な恋」を所持

恋人との一周年、を祝うシナリオ。

・・でも一人用、な理由はreadmeの最後の方に記載されていますが、大丈夫そうならネタバレ無しの方が楽しめるかもしれません。
記念日を前にして幸せそうに振舞うPCが、もう逆に不穏です。
中途半端に理性が残っている方が、長く狂気を持ち続けられる分危ないのかも。

落ち着いた文章で、静かながらも深い狂気を描いたシナリオ。


「イナメキルはみの呪い」(作者様の意向によりシナリオ集には入っていません)

三人用、読み物シナ

とあるPCに強い想いを抱く主人公PCと、その相方PCが会話するお話。

主人公のアクティブさに、そんな状態で暴れたら・・!とこちらまで不安に。
自分を顧みず、相手の為に無茶をするPCと心配する仲間との、おせっかい過ぎず放置せずな距離感に温かみを感じます。
心の闇クーポン反応で途中の心理描写が細かく変わるのも嬉しい所。

短編ながら、設定の深さも感じさせてくれるシナリオです。



参加者の皆さま、素敵なシナリオありがとうございました。




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