どうでもいいこと。

□個人的三大トラウマ
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「個人的三大トラウマシナリオ」







今回はお勧めシナリオ番外編として、私がプレイ後半日くらい落ち込んだトラウマシナリオをご紹介したい。

誤解のないように言っておくと、私はここで「このシナリオはトラウマになるからやめときなよ!」と言いたい訳ではなく、むしろそれだけ世界観に引き込まれる良作シナであり、ぜひ精神的に余裕のあるときにプレイしていただきたいと思っている。
個人的には手放しに「みんなにオススメ!」とは言いづらいため、こちらで紹介したいと思った次第である。
更に、ここで紹介しているシナリオは全て、多くのシナリオ紹介サイトにて「お気に入りシナ」や「名作シナ」として挙げられている人気シナリオであることも付け加えておく。

ではご紹介。順番は私がプレイした順である。
役割やエンディング分岐など、大変作りこまれたシナリオばかりであるが、ここではあえてトラウマ部分だけを紹介していく。若干のネタバレになるため注意。


「アモーレ・モーテ ――或いは<存在/非存在>についての言及」
製作者:Fuckin'"S"2002 様

ある少女に様々な悲しみが降りかかるのだが。
もう。救いがない。なにもない。

それも、CWにおいて比較的よく見られる「モンスターによる虐殺」とか「死霊術の生贄」などといったものではなく、現代日本でもこれに近い精神的な傷を持った方は少なからずいらっしゃるのではないだろうか、というもっとドロドロした悲しみである。
ネタバレなので詳しくは書かないが、親から〜とか、性的な〜とかいった描写が苦手な人は要注意である。

最後まで絶望的な展開で、己の無力さを思い知らされた。
しかし、それだけの暗い展開だからこそPCの優しさや誠実さが際立っている。
・・そんな中、悪意を感じるほど(もちろん褒め言葉である)の美しい演出。

一度プレイすれば頭から離れない、印象的なシナリオだ。


「エルム司祭の護衛」
製作者:MNS 様

人の冷たさが目立つシナリオ。

共に行動するNPCがとても善い人であるように描かれているだけに、他の人々からの非情ともいえる扱いが印象に残る。
何を言っても取り合ってもらえないという状態のまま話が進んでいき、和解することもない。

いや、それだけならまだよくある話だが、途中仲良くなるNPCに中途半端に好意を示した状態でお誘いを断ると・・。
NPCが悲惨な目に合う、というのもCWの世界では決して珍しくない。
だが、それでも冒険者の行動が(それも選択肢で示されて自分で選んでしまったものが)絶望的な結果を生むのは精神的に来るものがある。
包帯を巻けないのならば他人の傷に触れてはいけない、という言葉を聞いたことがあるが、なるほどその通りだ。

しかし、ただ単に非情な人々が描かれている訳ではない。その行動にはしっかりと裏付けがなされているのである。

色々と考えさせられるシナリオだ。


「吸血鬼の城」
製作者:飛魚 様

このシナリオは他二つと違い、本筋に特別重い描写があるわけではない。が。
とあるイベント時に仲間の反対を押し切って、お人好しかつ無謀な判断をしてしまうと・・。

ここで悲惨な目に合うのはNPCではない。リーダーである。
つまりはゲームオーバーになる訳だが、それまでに恐ろしいほどの惨い描写が入る。
仲間に見捨てられ、身体の一部を失い、その後・・といった具合である。若干グロテスクな描写も入ったうえで、最後の最後で持ち上げて、落とす。

その演出の力の入り具合に驚きを隠せない。その描写の為だけのエリアまで存在しているほどである。
どんな高レベル冒険者でも、一つの判断ミスが命取りになることが身にしみて良く分かる、ある意味現実的なイベントかもしれない。

このイベントを見た後は、もっとPC達を大事に扱おうと思えるはずである。


個人的に落ち込んだシナリオを紹介させてもらった訳だが、トラウマなんてものは個人差が大きいので、もちろんこれが他の人に当てはまるかどうかは分からない。
ただ、重い描写を用いたシナリオは、それだけ世界観や物語に力の入ったものが多い。

ぜひともCWプレイヤーの皆様には、可能な限りトラウマ描写を恐れずに、名作シナリオを発掘していっていただきたいと思う。






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