短編集

□くらっぷ!
2ページ/8ページ


日曜の昼、天気の良い今日この日。
俺は、家の近くにある公園を散歩していた。
今日は特に何の予定も無い……はず、だったのだが。



「……電話?」



突如鳴り出した携帯。
ディスプレイを見なくても、着信音で誰からかかってきたかはすぐに分かった。


 
「俺様、なーんか嫌な予感がするんだけどなあ……」



そう思いながらも、電話に出る。
そして、俺の予想は的中するのだった。



「助けて、佐助……」

「また道に迷ったんでしょ」

「……」



電話の相手は黙りこくる。
どうやら、図星のようだ。



「今日はどこに迷い込んだの」

「よく分かんないけど、路地裏」

「路地裏?」

「何か、ホストクラブの看板とかある」

「ちょっ……危ないじゃないの!今すぐそっちに行くから!」









ふらふらと散歩していて、気が付けば路地裏


(漫画のような、ベタな展開)

 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ