小説

□地獄少女【お嬢からあいへ__】
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きくり・骨女・輪入道・一目連・そして、あいがかくれんぼを始める。
「じゃぁ、鬼は一目連ねーっ!!」
きくりは強制的に一目連に鬼を指名した。
「スタートぉっ!!」

「っちょっおいっ…」
一斉にみんなが始めたので、もう言葉がなくなった一目連である。
「ったく。」


面倒くさそうにとぼとぼと歩き始める一目連。

「「_誰もいないじゃねぇか…」」

探すのが下手なのか、それとも隠れるのが上手いのか、まだ誰も見つからない。

「「それにしても…なんでお嬢も参加したんだろ…お嬢が参加しなかったら俺も参加しなかっ…」」
一人で考えて照れている一目連。



「「俺…お嬢のこと。。好きなのか?…」」

今更気づいた様子の一目連。

「「違うっ!お嬢は俺を助けてくれた恩人であって、この感情は尊敬しているだけであって、決して恋愛感情なんかじゃないんだっ!!
あーっもうだめだっなんてことを考えてるんだ俺はっ!!
俺はムッツリスケベなのかっ!?」」

いまいちムッツリスケベの意味がわかってない一目連。

「「もうこのことを考えるのはやめようっ…今はかくれんぼに集中しよう。」」



そして5分後__

「っ…もうみんなどこにいるんだーー!!」

一人で叫ぶ痛々しい一目連。



すると_
縁側に一人の少女が倒れていた_

「「っお嬢っ!?なにかあったのかっ!?」」
すぐにかけていくと。

「すー。すー。」

「「なんだよ。。寝てるだけか…
でも、お嬢らしいな。途中で寝ちまうなんて。

…にしてもお嬢って髪、さらさらだなぁ。。。」」

あまりにも気持ちよさそうな顔で寝ているあいを見て髪を触っている一目連。

「「疲れてるんだろうな…いつも頑張ってるからな…」」










「お疲れ様。あい…」

思わずそんなことを口にした一目連は、

「「っ俺はなんてことを言ってしまったんだっ///
お嬢に対して呼び捨てにするなんてっ!!
思わず口から出てきたとはいえっ///」」

一人で照れている一目連。
すると…




「無理してお嬢と呼ばれるより、あいって呼ばれたほうが嬉しい…」

「お、お嬢っ!?起きて…た?
ごめんっ!お嬢っ!って…お嬢、何を…」

すると、あいは仰向けになり、じっと一目連の顔を見つめる。

「もう一度…呼んで?…連」

「い、、いいのか?」

静かにうなずくあい。

「…あい…」

そのまま、あいは静かに目を閉じる。

空気的にキスするものだと思った。しかし戸惑っている一目連。


「…連?…」

「ぁ…えと…どうしていいのか分からないんだ…
いまいちお嬢のことどう思っているかも分からないし…」





「…そう…」
小さな溜息をつき、立ち上がったあい。

「おじょっ…」
とっさに腕をつかんだ一目連。
だが言葉が出てこない。


「…何?…」
少し怒っている様子のあい。

「えと…」
余計に言葉が出てこない。

怒ったあいは、感情的に一目連にぶつける。

「私は…好き。こんな感情もったことがなかった…
連だけには【あい】って呼んで欲しかった…
だから【あい】って呼ばれた時にはすごく嬉しかった。

けど…呼んでって言ったのに、連にとって私はまだ【お嬢】のまま…」



「もういい…」

目に涙を浮かべるあい。

ただただそれを見ているだけの一目連。



「かくれんぼ。探さなくていいの?一目連。
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