遙か3

□呼ぶは君の名
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従姉妹の望美の家に遊びに行った時に紹介された男・知盛。

高貴な獣の様な目と、眩しい銀髪が印象的な男だった。
綺麗な男で、目を奪われたのは認める。



「頼子さん、こちら知盛」

「頼子です。宜しくお願いしますね」

「ああ…」



だけど挨拶の返し方にイラついた。
のんびりしてるし、尊大だし。

出来るなら関わりは余り持ちたく無い、そう思った。

しかし相手はそうではなかったらしく、望美の家にいる間中付き纏われた。



「本当少しは離れてくれないかなー」

「それは、無理な相談だな…」



一体こいつは何だって言うんだ。
ため息しか出てこない。



「こんなに知盛が懐くなんてさすが頼子さんだな」



なんて将臣が言ってきたけど、さして嬉しくない。

どちらかと言うと、リズさんや弁慶さんと仲良くなりたかった。


でも彼がそんな気持ちを理解してくれる訳もなく、どんどんと懐かれていった。

 
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