贈物文

□9100hitリク!「睡眠剤」
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 いつものように。女性死神の副官(+三席)だけで集まって、居酒屋へ。
 同じ立場の者同士、話も弾むし、気兼ねも要らない。
 清音のみ三席であるが、姉の勇音が一人で参加できないための付き添いであり、明るく場を盛り上げる性格のおかげで気にならない。
 逆に同じ副官のやちるは子供ゆえに、この場には居ない。
 もう一人女性副官がいるのだが、彼女は保護者の許可が予めないと、こういう場には参加させてもらえない。昼間の茶店程度であれば問題はないのだが。
「ネムさんも、こういうところ来られたら、仲良くなれるのになー」
 席につき、清音は呟く。
「そうだよね。もっと色々お話がしたいんだけどね」
 清音の呟きに、桃も応じれば、
「涅隊長の許可を取り付けるのは、難しそうですよね」
 勇音も大きな体を屈めて、呟く。
「はいはい、しんみりしなーいの。今日は日頃の鬱憤晴らしに来てるんだからね」
 乱菊が手を叩いて注意をし、話を切り替える。
 店員がメニューを手渡し、まずは飲み物の注文を受ける為に控えている。
「最初は皆、中ジョッキの生でOK?」
 こういう場の仕切りは、もっぱら乱菊である。一同が頷く。
「じゃ、生中5つね」
「生中5つ入りまーす」
 店員がカウンターへと注文を飛ばし、続いて食べ物の注文を受けるべく、用意している。
 皆メニューを覗き込み、次々と注文していく。
 一通り注文が終ると、すぐさまジョッキが運ばれてくる。
 乱菊の音頭で乾杯に。
「はーい、今日もお疲れ様ーー」
「「「「お疲れ様ー!」」」」
 ジョッキを合わせて、一斉に口をつける。
「ぷっはー、仕事の終わった後のこの一杯が堪んないわよねー!!お兄さん!生中追加ー!」
「はーい!」
 乱菊は早くも一息にジョッキを開けてしまい、追加注文をする。
 桃も、七緒も、勇音も一口づつで、清音は半分ほど。付け合せを口に運びながら、少しずつ飲んでいく。
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