novel
□YUKI`sbirthdaySS
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ピーンポーン
「ユウキくん、遅くなってごめんね」
(…何時だと思ってんだよ)
「今日に限って大切なお客様がいらっしゃって…これでも急いで来たのよ」
(大切な客って、オレより大切なのかよ)
「ユウキくん、開けて?」
(ああ、もうイライラする…遅くなったアイツにも、アイツにイラつくオレにも)
「美幸…」
カチャリ
「…泣きそうになってんじゃねーよ」
「だって、みゆ…」
「…冷たい。頬も、耳も手も。ホントはわかってんだ、おまえの仕事が忙しいことくらい」
「ごめんね」
「それ、おまえのセリフじゃない」
「美幸…お誕生日、おめでとう」
「うん…」
後日談
「それはユウが悪い。誕生日におまえと過ごせるだけでオレは十分幸せだ、くらい言えないのか」
「そうだよユウちゃん、寒い中走って来てくれたんでしょ?早くぎゅってしてあっためてあげなきゃ」
「ジンさん、司くん、もっと言ってやって」
「あーもーうるせー!うるせーっ!!」
fin
美幸ハッピーバースデイ(*´▽`*)